セントマーチンのマホビーチ上空を通過するKLMジャンボ機
セントマーチン,  中南米

世界一飛行機に近いマホビーチへ|KLMジャンボの最後を見届けたセント・マーチンの旅

最終更新日:2026年6月10日

水着姿の人たちの頭上すれすれを飛びながら着陸する飛行機。そんなスリリングな映像を見たことがある方も多いのではないでしょうか。

その場所は、世界一飛行機に近いビーチともいわれる「マホビーチ(Maho Beach)」があるセント・マーチン島。世界中の航空ファンが集まる、飛行機好きの聖地として知られています。

今回は、飛行機好きの友人に誘われ、KLMジャンボジェットの退役前最後の姿を見届けるために訪れたセント・マーチンの旅をご紹介します。

セントマーチン島ってどこにある?

セント・マーチン(Saint Martin/Sint Maarten)は、カリブ海の小アンティル諸島に位置する小さな島です。

島の北側はフランス領サン・マルタン(Saint-Martin)、南側はオランダ領シント・マールテン(Sint Maarten)に分かれており、ひとつの島を2つの国が共有している珍しい場所として知られています。

美しいビーチやリゾート地として人気がありますが、世界中の航空ファンにとっては「飛行機を間近で見られる島」としても有名です。

セント・マーチンの歴史や治安、気候、通貨など旅行前に知っておきたい基本情報については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

セント・マーチンってどんな国?治安や歴史など旅行前に知っておきたい基本情報【2026年度版】

KLMジャンボ機って?

セントマーチンのプリンセス・ジュリアナ国際空港に着陸するKLMジャンボ機

KLMオランダ航空(KLM Royal Dutch Airlines)は、長年にわたりボーイング747(Boeing 747)を運航していました。

ジャンボジェット」の愛称で親しまれるボーイング747は、機首部分が2階建てになった特徴的なデザインで、航空業界を代表する名機のひとつです。

大型機ならではの存在感から世界中に多くのファンがおり、セント・マーチンのマホビーチにも、この機体を目当てに訪れる航空ファンが数多くいました。

私が初めてセントマーチン島を訪れたのは、ちょうどKLMのジャンボ機が退役を迎える2016年の10月。最後の勇姿を一目見ようと、多くの人が島を訪れていました。

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世界一飛行機に近いビーチ体験記

「マホ・ビーチ」の忘れられない思い出

セントマーチンの空港へアプローチするWest JET機

いつかは行こうと思っていたカリブ海に浮かぶ小さな島、セント・マーチン(Saint Martin / Sint Maarten)。

美しいビーチやリゾートで知られる島ですが、私がこの島を訪れた最初のきっかけは友人からのお誘い。

それは、世界一飛行機を間近で見られると言われる「マホ・ビーチ(Maho Beach)」で、KLMオランダ航空のジャンボジェット(Boeing 747)を見届けること。

ちょうどこの頃、KLMのジャンボ機は退役が近づいており、多くの航空ファンが最後の雄姿を見ようと世界中から集まっていました。

いつもの一人旅ではなく、5人で訪れた特別な旅

セントマーチンのマホビーチでKLMジャンボ機を見守る観客

普段の私はほとんど一人旅。好きな場所へ行き、好きなものを見て、好きな時間に動く、そんな旅が性に合っています。

しかし、この時だけは少し違いました。一緒に旅をしたのは5人の友人たち。しかも日本人(笑)!

その中には、いわゆる「撮り鉄」ならぬ”撮り飛行機”の友人もいました。

世界中の空港や航空イベントを追いかけていて、セント・マーチンも何度も訪れている強者です。私たちは彼の案内を受けながら、飛行機好きたちの聖地とも言えるこの島へ、現地集合で向かいました。

島全体が飛行機を楽しんでいる

セントマーチンのマホビーチに集まった航空ファン

セント・マーチンに到着して驚いたのは、飛行機見学が観光資源として完全に定着していたこと。

ホテルのロビーには、その日に到着する航空機の時刻表が掲示されています。

「○時○分にKLM到着」
「○時○分にアメリカン航空到着」

そんな情報を宿泊客が当たり前のように確認し、発着の時間が近づくと、みんないそいそとカメラやスマホを抱えて今か今かと飛行機を待ち構えます。

普通の観光地ならレストランやツアー情報が目立つはずですが、この島では飛行機の到着予定も立派な観光情報のひとつ。

それだけマホ・ビーチでの飛行機見学が人気なのだと実感しました。

頭上すれすれを飛ぶジャンボ機

セントマーチン上空を低空飛行するKLMジャンボ機

初めてマホ・ビーチで飛行機を見た時の衝撃は今でも忘れられません。

海の向こうからゆっくり近づいてくる巨大な機体。

最初は遠くに見えていたはずなのに、気付けば機体はどんどん大きくなり、最後は空を覆い隠すほどの存在感になります。

そして轟音。

気付けば機体は頭上すれすれを通過し、そのまま滑走路へ吸い込まれていきます。

写真や動画では何度も見ていましたが、実際に体験すると迫力はまったく別物です。特にジャンボジェットは機体そのものが巨大で、他の航空機とは存在感が違いました。

「空を飛ぶ建物が近づいてくる」そんな感覚です。

この距離に滑走路がある、日本人の常識ではちょっとあり得ない体験でした。

名物の爆風体験

マホビーチのジェット噴射への注意を呼びかける看板の前で笑う観光客

そしてもうひとつ有名なのが、離陸時のジェットブラストです。

滑走路の端にはフェンスがあり、多くの観光客がそこへ集まります。エンジン出力が上がると、砂が舞い上がり、海水が飛び散り、人々の髪や帽子が一斉になびき始めます。

身体を踏ん張っていないと後ろへ押されそうになるほどの風圧。実際に海まで飛ばされる人もたくさんいました。

正直に言えば危険でもあります。実際、現地でも注意喚起が行われています。それでも、巨大なジェット機が生み出すエネルギーを全身で感じる体験はここでしか味わえません。

飛行機好きでなくても、一度は経験してみる価値があると思いました。

明るいノリのパイロットたち

そしてまたびっくりなのがパイロットたち。

観客が楽しみにしているのを知っているので、わざとではないかと思うくらいぎりぎりまで寄せてきたりするパイロットもいます。

あまりの近さでジェットブラストのパワーもすさまじく。さすがにその時ばかりは私も勢い余って海に転がり飛ばされました。が、熱風と海の冷たさが相まってほどよい感じです。(笑)

中には窓を開けて手を振ってくれるパイロットまでいましたよ!

ここでは、観光客もパイロットも一緒になってこの立地を楽しんでいるのが印象的でした。

さようなら。KLMジャンボ機

セントマーチンでKLM最後のジャンボ機を見送るマホビーチの観客

そして、ついにKLMジャンボ機がこの空港に離着陸する最後の日がきます。

ジャンボ機最後の姿を一目見ようと、この日はいつものビーチと違い、人が10倍くらい集まり大賑わい。

KLMのスタッフもフラッグを持って最後の花道を彩ります。

KLM最後のボーイング747の就航を見届けようと集まった観客

私たちは空港で見届けるか、ビーチで見届けるか、さんざん悩んだ末、やはりセントマーチン島らしい写真を撮りたく、ビーチを選択。

ですが、空港では水のトンネルで最後のフライトを見送るイベントがあったりしたようなので、着陸をビーチで、離陸を空港で、がベストだったのかも。

KLMジャンボ機の飛来を待つセントマーチンのマホビーチの人々

まあそんなこと言ってももはや手遅れ。
何はともあれ、ビーチで最後に力強く飛び立つジャンボ機を無事に見送ることができました。

ジャンボ機も名残惜しかったのか、セントマーチン島の上空を2回周って遠くの空に消えていきました。

ジャンボ機が飛び立った後のまさかの光景

セントマーチンのマホビーチでプロポーズするカップル
いいないいな~!おめでとうございます!

KLMのジャンボ機が離陸した瞬間のこと。ビーチは歓声に包まれました。

強烈な爆風で砂まみれになった人たちが笑いながら立ち上がり、帽子や荷物を探しています。そんな少し混乱した状況の中で、突然周囲がざわつきます。

振り返ると、一組のカップル。
なんと男性がひざまずいてプロポーズをしていたのです。

砂だらけで髪もぐちゃぐちゃ。
さっきまで全員が爆風に耐えていたはずなのに、その瞬間だけ周囲は祝福ムードに変わりました。

飛行機好きが集まるビーチで、ジャンボジェットの離陸直後に行われたプロポーズ。
今思い返しても、なんともセント・マーチンらしい光景だったと思います。

忘れられない「飛行機を見るための旅」

セントマーチンの空港を離陸するKLMジャンボ機

セント・マーチンには美しいビーチがあります。
絶景スポットもあります。
グルメもあります。

けれど私にとってこの島は、観光地というよりも「飛行機の記憶」が残る場所です。

世界中から航空ファンが集まり、島全体が飛行機を楽しんでいる。そして、退役を迎えるKLMジャンボ機の姿を間近で見届けられたこと。

あの日の轟音と爆風、そして歓声は今でも鮮明に思い出せます。

セント・マーチンは、飛行機好きなら一度は訪れるべき場所。そして飛行機に詳しくない人でも、きっと忘れられない体験ができる島だと思います。

動画で見るセントマーチン島

マホビーチを安全に楽しむための注意点

マホビーチと空港の間に立つDangerの警告看板

世界一飛行機を間近で見られることで有名なマホビーチですが、その迫力ゆえに危険も伴います。

特に注意したいのが、離陸時に発生するジェットブラスト(エンジンの噴射による強風)です。

滑走路のフェンス付近では、飛行機が離陸する際に強烈な風圧が発生します。体勢を崩したり、砂や小石が飛んできたりすることもあり、過去には負傷事故も報告されています。

私が訪れた際も、多くの観光客がフェンス付近に集まり爆風を楽しんでいましたが、正直なところ想像以上の風圧でした。帽子やスマートフォンなどが飛ばされることもあるため、荷物の管理には十分注意が必要です。

また、小さなお子様や高齢者の方は無理にフェンス付近へ近づかず、少し離れた場所から見学することをおすすめします。

マホビーチ最大の魅力は、飛行機を安全に楽しむことです。ルールや現地の注意表示を守りながら、世界でも珍しい飛行機体験を満喫してください。

セントマーチン島の旅がもっと楽しくなる情報を、こちらでまとめています。

セントマーチン島マホビーチ体験記まとめ

セントマーチンのプリンセス・ジュリアナ国際空港を出発するKLMジャンボ機

一度は訪れてみたかったセント・マーチン島。今回の旅では、退役を迎えるKLMジャンボジェットの姿を間近で見ることができ、本当に忘れられない思い出になりました。

現在はジャンボ機の運航は終了していますが、マホビーチでは今でも大型旅客機の迫力ある離着陸を間近で体験できます。頭上すれすれを飛ぶ機体の轟音や、離陸時の圧倒的なパワーは、ほかではなかなか味わえません。

飛行機好きの方はもちろん、世界でも珍しい体験をしてみたい方にもおすすめの場所です。セント・マーチンを訪れる機会があれば、ぜひマホビーチにも足を運んでみてください。

飛行機好きの聖地として知られるマホビーチですが、実際に訪れてみると、飛行機に詳しくなくても楽しめる特別な場所でした。

※当記事の情報は実際に旅した際の体験と、調査時点の情報をもとに執筆しています。可能な限り正確を期していますが、万が一情報に誤りや更新漏れがある場合は、お手数ですが「https://tabilapin.com/contact/」よりご連絡いただけますと幸いです。確認の上、迅速に対応・修正いたします。

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