
ホジャンド観光のおすすめスポット9選と1日モデルコース|古都で味わうタジキスタンの歴史と文化
目次
Toggleタジキスタン北部に位置するホジャンド(Khujand)は、ソグド地方の中心都市であり、紀元前からシルクロードの要衝として発展した歴史深い町です。
アレクサンダー大王が築いた要塞の跡や、地元の活気あふれるバザール、文化を伝える博物館など、見どころがコンパクトにまとまっているのが魅力。日帰りでも十分楽しめる一方で、ゆったりと滞在して街歩きを満喫するのもおすすめです。
この記事では、ホジャンドの1日観光モデルコースと訪れるべきスポットを詳しく紹介します。
ホジャンド観光MAP
ホジャンド観光モデルコース

午前:
9:00 シルダリャ川(Syr Darya River)沿いを散歩
9:30 ホジャンド要塞(Khujand Fortress)と歴史博物館(Historical Museum of Sughd)を見学
11:30 パンジシャンベ・バザール(Panjshanbe Bazaar)を散策
昼食:
13:00 地元のチャイハナ(茶館)でプロフやシャシリクを味わう
午後:
14:30 シェイク・ムスリヒディン霊廟(Sheikh Muslihiddin Mausoleum)を参拝
15:30 カモリ・ホジャンディ公園(Kamoli Khujandi Park)で休憩
17:00 アルナソイ湖(Arnasoy Lake)やシルダリャ川の夕景を楽しむ
夜:
19:00 川沿いのレストランで夕食&ナイトウォーク
街のあちこちに記念碑や戦争の慰霊碑なども建てられています。地図を片手に、それぞれの意味を調べながら歴史をたどってみるのもおすすめです。
ホジャンド観光のおすすめスポット
ホジャンドには、歴史と文化が息づく見どころが点在しています。古代の要塞から地元市場、緑豊かな公園まで、観光客でも気軽に巡れるスポットを紹介します。
①Khujand Fortress(ホジャンド要塞)

ホジャンド要塞(Khujand Fortress)は、アレクサンダー大王がこの地を征服した紀元前4世紀に築かれたと伝えられる古代の城砦です。
長い年月の中で幾度も破壊と再建を繰り返し、現在見られる姿は20世紀に復元されたもの。厚い土壁と円形の塔が印象的で、かつてこの地がシルクロードの要衝として重要な防衛拠点だったことを物語ります。

要塞の上からはシルダリャ川(Syr Darya River)や市街を一望でき、夕暮れには黄金色に染まる街並みが広がります。
歴史の重みとホジャンドの静かな風が交わる、街を象徴する場所です。
②Historical Museum of Sughd(スグド歴史博物館)

ホジャンド要塞の敷地内に併設された「スグド歴史博物館(Historical Museum of Sughd)」は、古代ソグド文化とタジキスタン北部の歴史を伝える重要な博物館。
館内には紀元前の出土品や、シルクロード交易時代の陶器・貨幣・装飾品が豊富に展示されています。

特に注目は、ソグド人の生活を再現したジオラマや、古代文字が刻まれた石碑など。展示は見やすく整理されており、英語の解説もあるため外国人旅行者にもわかりやすい構成です。
要塞の外観とセットで訪れることで、ホジャンドの歴史をより深く感じることができるでしょう。
③Sheikh Muslihiddin Mausoleum(シェイク・ムスリヒディン霊廟)

ホジャンドの象徴的建造物であるこのシェイク・ムスリヒディン霊廟(Sheikh Muslihiddin Mausoleum)は、12世紀の詩人で聖人・シェイク・ムスリヒディン(Sheikh Muslihiddin)を祀ったものです。

美しいイスラム建築のファサードとモザイク装飾が見どころで、周囲には静かな祈りの空気が漂います。礼拝堂の中には霊廟とともに小さなモスクも併設されており、地元信仰の中心地として大切に守られています。
訪問時は露出の少ない服装を心がけ、礼拝中の写真撮影は控えましょう。
④Kamoli Khujandi Park(カモリ・ホジャンディ公園)

カモリ・ホジャンディ(Kamoli Khujandi Park)は、市街中心部にある緑豊かな公園で、ホジャンド出身の詩人カモリ・ホジャンディ(Kamoli Khujandi)の名を冠しています。
噴水や花壇が整備された園内には、彼の銅像や文学碑があり、地元の人々の憩いの場となっています。
夕方には家族連れや若者が集まり、アイスクリームを片手に散歩を楽しむ姿も。観光途中の休憩にぴったりのスポットです。
⑤Panjshanbe Bazaar(パンジシャンベ・バザール)

ホジャンドの中心にあるパンジシャンベ・バザール(Panjshanbe Bazaar)は、中央アジアの雰囲気を色濃く残す市場。
果物やスパイス、ナッツ、手織りの絨毯などが並び、地元の人々の生活が垣間見られます。

建物はドーム型の屋根が印象的で、内部は活気とスパイスの香りに満ちた異国情緒満点の世界。笑顔で迎えてくれる商人たちとの交流も旅の思い出になるでしょう。
訪れるなら午前中がベスト。撮影時は、人物を撮る前に一声かけるのがマナーです。
⑥Khujand Historical Leaders(ホジャンド歴史指導者像)

Khujand Historical Leaders(ホジャンド歴史指導者像)は、ホジャンドの過去の偉人や文化的指導者を記念して建てられた彫像群です。
市中心部の広場に設置されており、歴史博物館(Historical Museum of Sughd)や要塞の近くに位置します。
像は堂々とした姿で並び、シルクロードを通じてこの地が果たした文化的・政治的役割を象徴しています。

それぞれの人物の台座には説明プレートがあり、地元の歴史や指導者の功績を学ぶことができます。
夕方にはライトアップされ、荘厳な雰囲気に包まれるのも魅力。ホジャンドの歴史をより深く理解したい旅行者には必見のスポットです。
⑦Arbob Palace(アルボブ宮殿)

アルボブ宮殿(Arbob Palace)は、ホジャンド郊外のフルブ村(Khurab)に位置する、タジキスタンのソビエト時代を象徴する歴史的建造物。
1950年代に地元の農業組合の指導者ウルフベク・アルボブ(Ulfbek Arbob)の指揮で建てられたもので、サンクトペテルブルクの冬宮(Winter Palace)を模して設計された壮麗な外観が特徴です。

白亜の列柱やシンメトリー構造、広い庭園が美しく、まるでヨーロッパの宮殿のような雰囲気を放ちます。
かつては政治集会や式典が行われた場所で、1992年にはタジキスタン独立後の最初の国民会議もここで開催されました。
現在は一般公開されており、内部では当時の家具や調度品、歴史的写真などが展示されています。晴れた日には建物全体が光に映え、写真撮影にも最適なスポットです。
⑧Stella Khujand(ステルラ・ホジェンド)

ステルラ・ホジェンド(Stella Khujand)は、ホジャンド市の高台に立つ記念塔で、街の発展と歴史を象徴するモニュメント。塔の周囲は展望エリアとして整備されており、シルダリャ川(Syr Darya River)やホジャンド市街を一望できる絶好のビューポイントです。
夕暮れ時には川面と街灯りが織りなす美しい景観が広がり、写真愛好家にも人気のスポット。塔のデザインにはソ連時代の影響が残りつつも、近年は地元の文化を反映する装飾が施されています。
歴史と現代が交差するホジャンドらしい場所であり、旅の締めくくりに立ち寄るのもおすすめです。
⑨Pamyatnik Kamoli Khujandi(パーミャトニク・カモル・フジャンジ)

ホジャンド出身の詩人カモリ・ホジャンディ(Kamoli Khujandi)は、14世紀に活躍したペルシャ文学を代表する詩人の一人。彼の功績を讃えて建てられた銅像「パーミャトニク・カモリ・ホジャンディ(Pamyatnik Kamoli Khujandi)」は、カモリ・ホジャンディ公園内に位置しています。
優雅に座る姿の像は、地元の人々にとって誇りの象徴。詩人の繊細で人間味あふれる作品世界を思い起こさせます。
周囲は緑に囲まれた穏やかな空間で、散歩や休憩にも最適。春から夏にかけては花々が咲き誇り、ホジャンドの文化的な側面を感じられるフォトスポットとしても人気です。
ホジャンド観光の移動方法

ホジャンド市内はコンパクトで、主要観光地の多くは徒歩圏内にあります。
タクシーや「マルシュルートカ(Marshrutka)」と呼ばれる乗合バンも利用可能。料金は市内なら10〜20ソモニ程度と手頃です。
首都ドゥシャンベ(Dushanbe)からは国内線(約1時間)または車(約6〜7時間)でアクセスできます。
ウズベキスタンの国境からも近く、ヒバやタシュケント方面と組み合わせた旅程もおすすめです。
ホジャンド観光のホテル
ホジャンドには、快適な中級ホテルから手頃なゲストハウスまで選択肢が豊富です。
中心部にある「Khujand Deluxe Hotel」や「Parliament Palace Hotel」は立地・設備ともに評判が良く、観光にも便利。バザール周辺にはローカル感のある宿も多く、地元の人との交流を楽しみたい人にぴったりです。
宿泊予約はBooking.comやAgodaなどの大手予約サイトで最新の口コミや料金をチェックしておくようにしましょう。
ホジャンド観光での注意事項

ホジャンドは比較的治安が良いですが、人混みではスリに注意しましょう。
モスクや霊廟を訪れる際は肌の露出を控え、女性はスカーフを持参すると安心です。
現金はタジキスタン・ソモニ(TJS)が主流で、カードが使えない店もあるため、小額紙幣を多めに用意しましょう。
便利な持ち物としては、日差し対策の帽子・日焼け止め、ウェットティッシュ、虫よけ、モバイル翻訳アプリなどがあると重宝します。
Lapinの旅行記:ホジャンド編

キルギスのオシュから最初に到着した古都ホジャンドは、古都を感じる、というよりもソ連の名残を感じた場所。
大きな道や建物、花盛りだくさんの公園と造りが大きく、しっとりと賑わう街でした。 冷静と情熱、みたいな?それは到着した日の天気のせいかな。

ここでは毎日ウォーキング。治安が良いので、一人歩きも遠出歩きもなんのその。
そうしている間にお気に入りも発見。シェイク・ムスリヒディン霊廟を見渡せるカフェがすっかり好きになっていまい、滞在中毎日通い、多いときは1日3回行ったことも。
名前は秘密。(笑)嘘、読めなかっただけ。
この写真と同じ場所に行けばすぐわかります。とにかく気持ちの良い場所なのでぜひ行ってみてください。

スグド歴史博物館の中は歴史の宝庫で見応え十分!古典的な外観と煌びやかな内観のギャップもよい。
外国人観光客はほとんどおらず、地元の人や国内の旅行者たちが多い印象。そのわりには外国人の私に対して注意をむけるわけでもなく、誰も構ってこないので静かにのんびりと、過ごすことが出来ました。
ありがたや。

ところでホジャンドからドゥシャンベへシェアタクシーで移動したときの話。
シェアタクシーなのですが・・・。
なぜかタクシーをシェアした相手は無数のハチ! 車の中は木箱にハチミツと一緒に積み込まれたハチたちがブンブンブブンと大騒ぎ。
車が事故ったら怪我よりもハチが飛び出してくる方が怖いなと思いながらの道中。山岳地帯の悪路もぶっとばすノリノリな運転手さんに冷や汗たらたら・・

タジキスタン北部はハチミツが有名らしく、道すがらにたくさんのハチミツ売りが出ていました。
そしてドゥシャンベ到着後に連れていかれためちゃくちゃ怪しい無人の倉庫。

さすがに一瞬「終わった・・」と思って死の覚悟をしましたが、そこは車をシェアしたハチさんたちの目的地。
ハチをここで荷下ろしするみたい。なんでこんなとこ??
そして積み下ろしを手伝う私・・。何やってる私・・。
ハチの移動、結構時間かかりました。汗だく・・

その後、ドライバーさんが荷下ろし手伝ってくれたからって、シャシリクをご馳走してくれました。
美味しい!しかもこれで50円もしない。結構お腹いっぱいになって、お宿に着いたらその日はもうバタンきゅう。
ああ、今日も生き延びれてよかった(笑)殺されなくてよかったー!と感謝。
ホジャンド観光のまとめ

シルクロードの香りが今も残るホジャンドは、歴史と人々の温かさが調和した魅力的な古都です。
要塞や霊廟といった歴史遺跡をめぐり、バザールで地元の活気を感じ、チャイハナで一息つく、そんな1日がこの街の魅力を存分に伝えてくれます。
アクセスも比較的しやすく、日帰り旅にも数日の滞在にもぴったり。タジキスタンを訪れるなら、ぜひホジャンドの穏やかな時間に身を委ねてみてください。
※当記事の情報は実際に旅した際の体験と、調査時点の情報をもとに執筆しています。
可能な限り正確を期していますが、万が一情報に誤りや更新漏れがある場合は、お手数ですが「https://tabilapin.com/contact/」よりご連絡いただけますと幸いです。確認の上、迅速に対応・修正いたします。
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