ベネズエラってどんな国?危険?治安や宗教、食事まで2024年最新実態調査!
目次
Toggleベネズエラは、カナイマ国立公園やエンジェルフォールなど、自然の壮大な景観や独立の英雄シモン・ボリバルなど、歴史的・文化的に有名なものが豊富です。
豊かな観光資源に恵まれているにも関わらず、ベネズエラは危険、治安が悪くて怖いという評判があり、観光に行くには難易度の高い国とされています。
今回は、実際のベネズエラはどんな国なのか現地を取材してきました。ベネズエラ旅行を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ベネズエラの基本情報
位置:南アメリカ大陸北部、カリブ海に面した国。
人口:約2,870万人(2023年時点)。
通貨:ボリバル・ソベラノ(VES)。
宗教:主にカトリック教徒(90%以上)。
首都:カラカス。
言語:公用語はスペイン語。その他、先住民族の言語も一部地域で使用。
時差:日本との時差は-13時間(日本が進んでいる)
ベネズエラの標準時は、ベネズエラ時間(VET)で、UTC-4となっています。
例:日本が正午(12:00)の時、ベネズエラは前日の午後11時(23:00)。
ベネズエラは現在、夏時間(サマータイム)を採用していないため、年間を通じて時差は変わりません。
ベネズエラの歴史と文化
シモン・ボリバル(Simón Bolívar):
ベネズエラを含む南米の独立運動の指導者で、”解放者”として敬われています。彼の名は通貨の「ボリバル・ソベラノ」にも使われており、国内の多くの公園や通り、建物が彼にちなんで名付けられています。
ベネズエラ音楽(ジャネーロやサルサ):
ベネズエラの伝統音楽は多様で、特に「ジャネーロ(Joropo)」というフォークダンスが有名です。また、サルサやメレンゲなどのリズムも大衆文化として広まっており、陽気で情熱的な音楽シーンが魅力です。
ペトロ(Petro):
世界で初めて国が公式に発行した仮想通貨。ペトロはベネズエラの原油埋蔵量をバックにして発行されたことで話題となりました。
ベネズエラの治安
ベネズエラはその魅力的な自然と文化が溢れる国でありながら、治安状況には注意が必要です。首都カラカスは世界的に見ても犯罪率が高い都市の一つであり、観光客は注意深く行動することが求められます。特に夜間の移動や、現金や貴重品を目立たせないようにすることが重要です。また、観光地以外のエリアでは、事前に信頼できるガイドや旅行会社を利用することを強く推奨します。治安が懸念される地域も多いため、情報収集を十分に行い、現地での安全対策をしっかりと講じてください。
外務省海外安全ホームページ(ベネズエラの危険情報):https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2023T048.html#ad-image-0
ベネズエラのベネズエラの有名なもの
ベネズエラは豊かな自然と文化、歴史的な偉人で知られています。以下に、特に有名なものをいくつか挙げます。
エンジェルフォール(Angel Falls):
世界最高の落差(979メートル)を誇る滝。カナイマ国立公園内にあり、その圧倒的なスケールで知られています。観光の目玉として、多くの人がこの滝を見るために訪れます。
ロスロケス諸島:
カリブ海に浮かぶ美しい諸島で、青い海と白い砂浜が広がる楽園。ダイビングやシュノーケリングなどのマリンスポーツが盛んで、自然愛好者に人気の観光地です。
ギアナ高地(Gran Sabana):
神秘的なテーブルマウンテン(テプイ)が連なる風景で知られ、映画や小説のインスピレーションとなった場所。特にアウヤンテプイはエンジェルフォールの起源でもあります。
ベネズエラの食べ物や特産品
アレパ(Arepa):トウモロコシ粉を使ったベネズエラの伝統的なパンで、さまざまな具材とともに楽しむ主食です。カリカリの外側とふんわりした中身が特徴で、朝食から夕食まで食べられます。
カカオ:ベネズエラは、世界でも高品質のカカオを産出する国の一つとして知られています。ベネズエラ産のカカオは、チョコレートの原料として世界中で高い評価を受けています。
ピラニア:アマゾン川流域では、ピラニアが釣れるのでよく食べています。さっぱりとした淡泊な味でカリカリに揚げて食べるのがおすすめです。。
ルム(ラム酒):ベネズエラは、カリブ海諸国の一部としてラム酒の生産でも有名です。特に有名なブランドに「サンタテレサ(Santa Teresa)」や「ディプロマティコ(Diplomático)」があります。
ベネズエラへの行き方
ベネズエラへの旅行を計画する際には、飛行機でのアクセスが最も一般的で便利です。以下に、ベネズエラへの行き方とその詳細を紹介します。
1. 空路でのアクセス
ベネズエラへの主要な玄関口は、首都カラカスにある**シモン・ボリバル国際空港(Maiquetía International Airport, CCS)**です。この空港は、南米、北米、ヨーロッパなどからの国際便が発着しています。
ヨーロッパからのフライト
スペインのマドリードやバルセロナから、直行便または乗り継ぎ便を利用できます。特に、スペインの航空会社や他の欧州の航空会社が定期便を運航しています。
フランス、ポルトガルなどからも一部の直行便があります。
南米各国からのフライト
ベネズエラは南米諸国とのフライトが充実しています。コロンビア、ブラジル、ペルー、エクアドル、アルゼンチン、チリなどからの便があり、特にコロンビアのボゴタやペルーのリマからの便が多くあります。
北米からのフライト
アメリカやカナダからの直行便は現在は制限されていますが、北米からベネズエラへはメキシコやパナマを経由した乗り継ぎ便を利用することが一般的です。
2. 乗り継ぎを利用したアクセス
治安や政治的な状況により、直接便が限られている場合は、他国での乗り継ぎが一つの選択肢です。以下の都市を経由してアクセスできます。
パナマシティ(パナマ):パナマシティはベネズエラへの乗り継ぎハブとして便利で、南米や北米、ヨーロッパからの便が多くあります。コパ航空(Copa Airlines)がベネズエラ行きの便を運航しています。
ボゴタ(コロンビア):コロンビアの首都ボゴタも重要な乗り継ぎ地です。アビアンカ航空(Avianca)がカラカスへの便を運航しており、アクセスが良好です。
3. 陸路でのアクセス
ベネズエラは南米の国々と陸続きですが、国境地帯は治安が不安定な場合があるため、陸路での移動は推奨されません。特に、コロンビアとの国境周辺は治安が悪化することがあり、移動の際には慎重に情報収集が必要です。
ブラジルからのルート
ブラジル北部のロライマ州を経由し、ベネズエラの南東部へ陸路で入ることができます。ブラジルからはサンタエレナ・デ・ウアイレン(Santa Elena de Uairén)を経由して観光地にアクセス可能ですが、治安や道路状況に注意が必要です。
4. ビザと入国要件
ベネズエラに入国する際のビザ要件は国籍によって異なります。日本を含む多くの国のパスポート所持者は、観光目的で最大90日間ビザなしで入国可能です。ただし、パスポートの残存有効期間や往復航空券の提示が求められることがあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
ベネズエラへは主に空路を利用することが一般的で、特にカラカスのシモン・ボリバル国際空港が主要な玄関口となります。南米各国やヨーロッパからの直行便、あるいはパナマやコロンビアを経由した便を利用することが多く、渡航前に最新のフライト情報や治安状況を確認しておくことが大切です。
ベネズエラ旅行のベストシーズン
ベネズエラは熱帯気候の国で、地域によって気候が異なるため、訪れる目的や行きたい場所に応じてベストシーズンが変わります。一般的に、ベネズエラの観光に適した時期は、乾季と呼ばれる12月から4月です。
1. 乾季(12月〜4月)
特徴:乾季はベネズエラ全体で雨が少なく、観光には最も適した時期です。カリブ海沿岸やギアナ高地、エンジェルフォールなど、各地の自然美を楽しむには快適な気候です。ハイキングやアウトドア活動に適した天候が続きます。
おすすめの地域:
エンジェルフォールやカナイマ国立公園を訪れるのに最適な時期です。雨が少なくなりますが、滝の水量がまだ豊富で、壮大な景観を楽しめます。
ロスロケス諸島などカリブ海沿岸では、晴天が続き、ダイビングやビーチでのリラックスに最適です。
2. 雨季(5月〜11月)
特徴:雨季には多くの地域で雨が頻繁に降りますが、特に自然の美しさが際立つ時期でもあります。例えば、エンジェルフォールでは水量が増し、滝の壮大さが一層際立ちます。一方で、ギアナ高地などの観光地では、一部の道路やトレイルが雨でぬかるんだり、アクセスが難しくなることもあります。
おすすめの地域:
雨季でも、熱帯雨林や湿地帯を探検するデルタオリノコやギアナ高地では豊かな動植物を見ることができ、特に冒険好きには興味深い時期です。
ロスロケス諸島は雨季でも観光が可能で、特に雨の少ない日には引き続きビーチアクティビティが楽しめます。
地域別のおすすめ時期
カナイマ国立公園とエンジェルフォール:
ベストシーズンは乾季の12月〜4月ですが、雨季(5月〜11月)のエンジェルフォールも水量が増し迫力があります。ただし雨季は移動が大変になることもあります。
ロスロケス諸島:
一年を通じて観光が楽しめますが、乾季の12月〜4月が特におすすめです。カリブ海の青い海と美しいビーチを堪能できます。
ギアナ高地:
乾季の12月〜4月がトレッキングに最適です。雨季には一部地域へのアクセスが難しくなることがあります。
デルタオリノコ:
雨季でも観光が楽しめるエリアです。動植物の活動が活発になるため、特に自然観察を楽しみたい方には雨季もおすすめです。
ベネズエラのベストシーズンは、一般的には**乾季(12月〜4月)**ですが、エリアやアクティビティによっては雨季も魅力的です。自然豊かな地域が多いため、旅行計画を立てる際は、行きたい場所とその時期の気候を確認して、最適な時期に訪れると良いでしょう。
ベネズエラの難民問題
人道危機:中南米地域で2番目に栄養不足人口の割合が高く、世界第4位の食糧危機に陥っています。
難民問題:政情不安や社会経済の混乱に伴い、数百万人が故郷を追われ、周辺国に難民として逃れています。シリア難民に次いで世界で2番目に多くなり、南米最大の難民危機となっています。
貧困:通貨価値の切り下げ(デノミネーション)によるハイパーインフレが深刻化しています。
治安の悪化:暴力行為が蔓延しており、医療機関や薬も無くなっています。
児童の保護:ユニセフによると、命の危機にある子どもは90万人、人道支援が必要な子どもは320万人いると報告されています。
まとめ
ベネズエラのベストシーズンは、一般的には乾季(12月〜4月)ですが、エリアやアクティビティによっては雨季も魅力的です。自然豊かな地域が多いため、旅行計画を立てる際は、行きたい場所とその時期の気候を確認して、最適な時期に訪れると良いでしょう。また、渡航前に最新のフライト情報や治安状況を確認しておくことが大切です。
手つかずの自然が数多く残るベネズエラは、治安面での不安はありますが、訪れる価値のある国。安心して旅行を楽しめるように、信頼できるツアー会社やガイドを頼むなど、準備をしっかり整えるようにしてくださいね。