
ベネズエラってどんな国?危険?治安や宗教、食事まで2026年最新実態調査!
目次
Toggleベネズエラは、カナイマ国立公園やエンジェルフォールなど、自然の壮大な景観や独立の英雄シモン・ボリバルなど、歴史的・文化的に有名なものが豊富です。
豊かな観光資源に恵まれているにも関わらず、ベネズエラは危険、治安が悪くて怖いという評判があり、観光に行くには難易度の高い国とされています。
今回は、実際のベネズエラはどんな国なのか現地を取材してきました。ベネズエラ旅行を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ベネズエラの基本情報

位置:南アメリカ大陸北部、カリブ海に面した国。
人口:約2,870万人(2023年時点)。
通貨:ボリバル・ソベラノ(VES)。
宗教:主にカトリック教徒(90%以上)。
首都:カラカス。
言語:公用語はスペイン語。その他、先住民族の言語も一部地域で使用。
時差:日本との時差は-13時間(日本が進んでいる)
ベネズエラの標準時は、ベネズエラ時間(VET)で、UTC-4となっています。
例:日本が正午(12:00)の時、ベネズエラは前日の午後11時(23:00)。
ベネズエラは現在、夏時間(サマータイム)を採用していないため、年間を通じて時差は変わりません。
ベネズエラの歴史
ベネズエラの歴史は、先住民文化、スペイン植民地時代、独立、そして近現代の政治・経済の変動という流れで形づくられています。
15世紀末にスペイン人が到来する以前、この地にはカリブ系やアラワク系を中心とした先住民が暮らしており、沿岸部や内陸部で独自の文化を育んでいました。
16世紀以降、ベネズエラはスペインの植民地となり、カカオなどのプランテーション経済が発展します。一方で、先住民やアフリカから連れてこられた人々の労働に支えられた社会構造が形成されました。
19世紀初頭、シモン・ボリバル(Simón Bolívar)を中心とする独立運動が広がり、1821年にスペインからの独立を達成します。ボリバルは現在も「解放者(El Libertador)」として国民的英雄とされています。
20世紀に入ると石油の発見により国は急速に近代化し、ベネズエラは南米有数の産油国へと成長しました。しかし、石油依存型経済は政治や社会に大きな影響を与え、21世紀以降は経済危機や社会不安が続いています。
こうした歴史的背景は、現代のベネズエラを理解するうえで欠かせない要素となっています。
ベネズエラの文化

ベネズエラの文化は、先住民、スペイン植民地時代の影響、アフリカ系文化が融合して形成されています。その多様性は、音楽やダンス、日常のライフスタイルに色濃く表れています。
音楽とダンス(Joropo・サルサ)
ベネズエラを代表する伝統音楽が、平原地帯発祥のフォークダンス「ホローポ(Joropo)」です。ハープ、クアトロ、マラカスを用いた軽快なリズムが特徴で、祝祭や家族行事など、生活に密着した音楽として親しまれています。
一方、カリブ海文化の影響を受けたサルサやメレンゲも広く浸透しており、都市部を中心にクラブやイベントで楽しまれるなど、陽気で情熱的な国民性を象徴しています。
現代社会と象徴的な取り組み(Petro)
ベネズエラ文化は伝統だけでなく、現代的な試みも含んでいます。政府が発行した仮想通貨「ペトロ(Petro)」は、世界で初めて国家が公式に導入した暗号資産として注目を集めました。原油資源を背景にしたこの取り組みは、経済危機という現実と向き合う中で生まれたもので、現代ベネズエラ社会の一側面を象徴しています。
現在のベネズエラ情勢

近年のベネズエラは、長期的な経済混乱や国際関係の影響により、国内情勢が不安定な状態が続いています。物価や通貨事情は変化しやすく、都市部と地方では生活環境や治安状況に大きな差があります。
一方で、すべての地域が同じ状況というわけではなく、観光地や自然保護区など、比較的落ち着いたエリアも存在します。一部の観光地では、外国人旅行者を受け入れる環境が限定的ながら整えられており、現地ツアーを利用した旅行は可能です。
渡航を検討する際は、国全体のイメージだけで判断せず、訪問予定地域ごとの最新情報を確認するようにしてください。個人手配ではなく信頼できるツアー会社やガイドを利用することが大切です。
ベネズエラの治安

ベネズエラは豊かな自然や文化を持つ一方で、治安面では十分な注意が必要な国です。特に首都カラカス(Caracas)は、世界的に見ても犯罪発生率が高い都市の一つとされており、観光の際は慎重な行動が求められます。
夜間の外出や単独行動はできる限り避け、現金や貴重品を人目につく形で持ち歩かないなど、基本的な防犯対策を徹底することが重要です。また、観光地以外の地域では治安状況が不安定な場所も多いため、信頼できるガイドや旅行会社を利用することが推奨されます。
渡航前および滞在中は、外務省海外安全ホームページなどの公的情報をこまめに確認し、最新の治安情報を把握したうえで行動するようにしましょう。
外務省海外安全ホームページ(ベネズエラの危険情報):
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2023T048.html#ad-image-0
ベネズエラの物価・通貨・両替事情

ベネズエラでは、長年にわたる経済混乱の影響により、物価や通貨事情が非常に特殊な状況となっています。旅行者にとっても、事前に基本的な仕組みを理解しておくことが重要です。
通貨について
公式通貨は「ボリバル・ソベラノ(Bolívar Soberano)」ですが、急激なインフレを背景に、実際の取引では米ドルが広く使用されています。都市部や観光地では、宿泊費や食事代、ツアー料金などが米ドル建てで表示されることも珍しくありません。
物価の感覚
現地通貨ベースでは物価の変動が大きく、必需品が高額になることもあります。一方で、外国人旅行者が利用するホテルや飲食店、ツアーなどは、ドル基準の価格設定となっていることが多く、周辺国と比べて必ずしも安いとは限りません。
支払い・両替の注意点
クレジットカードは使える場所が限られており、現金(米ドル)を中心に行動する必要があります。両替事情も流動的なため、渡航前に十分な情報収集を行い、信頼できる宿泊施設やツアー会社を通じて支払い方法を確認しておくと安心です。
ベネズエラの有名な観光地・見どころ

ベネズエラは、南米屈指の大自然と独自の文化を併せ持つ国です。ここでは、数ある見どころの中でも特に知られている代表的なスポットを紹介します。
エンジェルフォール(Angel Falls)
落差979メートルを誇る世界最高の滝で、カナイマ国立公園(Canaima National Park)内に位置しています。断崖から一直線に落ちる水の流れは圧倒的で、ベネズエラを象徴する自然景観の一つとして知られています。
ロス・ロケス諸島(Los Roques Archipelago)
カリブ海に浮かぶ美しい群島で、透明度の高い海と白砂のビーチが広がる楽園のような場所です。シュノーケリングやダイビングなどのマリンアクティビティが盛んで、自然を満喫したい旅行者に人気があります。
より詳しい見どころや実際の滞在体験は、
▶ロス・ロケス諸島を旅して|カリブ海に浮かぶベネズエラのリゾート滞在記
で紹介しています。
オリノコ・デルタ(Orinoco Delta)
南米有数の大河オリノコ川が大西洋へと注ぐ河口に広がる、世界最大級のデルタ地帯です。無数の水路とマングローブ林が広がり、先住民族ワラオ族の暮らしや豊かな野生生物に触れることができます。
実際に訪れた体験は、
▶オリノコ・デルタ旅行記|世界のニュースの向こう側で、静かに流れていた時間【ベネズエラ旅】 で紹介しています。
ギアナ高地(Gran Sabana)
テーブルマウンテン(テプイ)が連なる神秘的な高原地帯で、独特の地形と景観が特徴です。中でもアウヤンテプイ(Auyán-tepui)はエンジェルフォールの源流として知られ、映画や小説の舞台にもなっています。
ベネズエラの代表的な食べ物・特産品

ベネズエラの食文化は、先住民の食習慣にスペインやアフリカの影響が重なり、多彩な味わいを生み出しています。日常的に親しまれている主食から、世界的に評価される特産品まで、代表的なものを紹介します。
アレパ(Arepa)
トウモロコシ粉を使ったベネズエラの定番料理で、外は香ばしく、中はふんわりとした食感が特徴です。チーズや肉、豆などさまざまな具材を挟んで食べられ、朝食から夕食まで幅広く楽しまれる国民食となっています。
カカオ
ベネズエラは、世界でも高品質なカカオの産地として知られています。特に風味の豊かさと香りの良さに定評があり、チョコレートの原料として国際的にも高く評価されています。
ピラニア
オリノコ川やアマゾン川流域では、ピラニアは身近な食材の一つです。淡泊でクセの少ない味わいが特徴で、カリッと揚げて食べる調理法がよく知られています。川とともに暮らす地域ならではの食文化といえるでしょう。
ラム酒(Ron)
カリブ海文化の影響を受け、ベネズエラはラム酒の生産国としても知られています。「サンタ・テレサ(Santa Teresa)」や「ディプロマティコ(Diplomático)」といったブランドは国際的にも評価が高く、お土産としても人気があります。
ベネズエラへの行き方

ベネズエラへは、現在のところ飛行機でのアクセスが基本となります。主要な玄関口は、首都カラカス近郊にある**シモン・ボリバル国際空港(Maiquetía International Airport/CCS)**です。
国際情勢や航空路線の制限により、直行便は限られており、多くの場合は中南米やカリブ海諸国を経由した乗り継ぎ便を利用する形になります。パナマやコロンビアなどを経由するルートが一般的です。
南米諸国とは陸続きですが、国境周辺は治安が不安定な地域も多く、陸路での入国は原則として推奨されていません。観光目的の場合は、空路での移動が最も安全で現実的な選択肢といえるでしょう。
ビザ・入国要件
日本のパスポートを所持している場合、観光目的で最大90日間はビザなしで入国可能です。
ただし、パスポートの残存有効期間や往復航空券の提示を求められることがあるため、渡航前に最新の入国条件を確認しておくことをおすすめします。
ベネズエラ旅行のベストシーズン

ベネズエラは熱帯気候に属し、地域差はあるものの、旅行全体のベストシーズンは乾季にあたる12月〜4月とされています。この時期は雨が少なく、各地で移動や観光がしやすくなります。
乾季(12月〜4月)
乾季は全国的に降水量が少なく、観光に最も適した時期です。カリブ海沿岸、ギアナ高地、カナイマ国立公園などでは天候が安定し、ハイキングや自然観光を快適に楽しめます。初めてベネズエラを訪れる場合にも、この時期が無難です。
雨季(5月〜11月)
雨季はスコールが増えるものの、自然の表情が最も豊かになる時期でもあります。エンジェルフォールでは水量が増し、滝の迫力が一層際立ちます。ただし、天候によっては視界が悪くなったり、道路状況が不安定になることもあるため、移動には余裕を持った計画が必要です。
地域別のおすすめ時期
カナイマ国立公園/エンジェルフォール
乾季(12月〜4月)が最も安定。雨季は水量は増すが、天候次第で見えにくいことも。
ロス・ロケス諸島
年間を通して訪問可能。特に乾季は海況が安定し、ビーチやマリンアクティビティに最適。
ギアナ高地(Gran Sabana)
トレッキング目的なら乾季がおすすめ。雨季は一部エリアでアクセスが制限される場合あり。
デルタ・オリノコ
雨季でも観光可能。動植物の活動が活発になり、自然観察には適した時期。
ベネズエラ旅行のベストシーズンは乾季(12月〜4月)が基本ですが、訪れる地域や目的によっては雨季ならではの魅力もあります。行き先と体験したい内容に合わせて時期を選ぶことが、満足度の高い旅につながります。
ベネズエラの難民問題

ベネズエラでは、長年にわたる政情不安や経済混乱、インフラの悪化により、深刻な社会・人道的課題が続いています。特に食料不足や医療体制の崩壊は深刻で、中南米地域でも大きな人道危機の一つとされています。
こうした状況を背景に、多くの人々が生活の場を失い、周辺国へと移動しています。現在、ベネズエラから国外へ避難した人の数は数百万人規模にのぼり、南米最大級の難民・移民問題となっています。
経済面では、石油輸出に大きく依存してきた体制が、国際的な原油価格の下落や経済制裁の影響を受け、深刻な打撃を受けました。通貨の度重なる切り下げ(デノミネーション)とハイパーインフレにより、国民の生活水準は大きく低下しています。
特に影響を受けているのが子どもたちで、ユニセフによると、多くの子どもが人道支援を必要とする状況にあると報告されています。こうした現実は、現在のベネズエラを理解するうえで避けて通れない背景の一つです。
ベネズエラの基本情報まとめ

ベネズエラは熱帯気候の国で、一般的な旅行の適期は乾季にあたる12月〜4月とされています。ただし、地域や目的によっては雨季ならではの自然景観を楽しめる場所もあり、訪問先に応じた時期選びが重要です。
一方で、政情や経済状況の影響により、治安やインフラ面では注意が必要な国でもあります。渡航を検討する際は、最新の安全情報を確認したうえで、移動手段や滞在方法を慎重に選ぶことが求められます。
自然環境や文化的背景に大きな魅力を持つ一方、現在の状況を踏まえた十分な準備と情報収集が、ベネズエラを理解し訪れるための前提条件といえるでしょう。
You May Also Like

アスマラ観光のおすすめスポット15選と1日モデルコース!エリトリアの首都は魅力満載
2025年2月1日
アルジェリアの治安は?マナーや宗教、食事まで訪問前に知っておきたい基本情報
2024年12月5日
