ザンビアの観光 サファリ
アフリカ,  ザンビア,  南部アフリカ

ザンビアってどんな国?治安や文化など旅行前に知っておきたい基本情報【2025年最新】

アフリカ南部に位置するザンビアは、世界三大瀑布のひとつ「ヴィクトリアの滝」や豊かな自然に恵まれたサファリが魅力の国。国立公園ではライオンやゾウなどの野生動物が観察でき、アウトドア派には最適な旅行先です。

首都ルサカを中心に都市部も発展しており、交通手段や通信環境も整備されています。

この記事では、ザンビア旅行に役立つ治安情報やビザの取得方法、気候、現地の文化・習慣など、事前に知っておきたい基本情報を詳しく解説します。これからザンビアを訪れる方は、ぜひ参考にしてください。

ザンビアの基本情報

ザンビアの観光 首都のルカサ

位置: アフリカ南部に位置し、タンザニア、アンゴラ、コンゴ民主共和国など8か国と国境を接する内陸国。
時差: 日本より-7時間(サマータイムなし)
首都: ルサカ(Lusaka)
国旗: 緑を基調とし、オレンジ、黒、赤の模様が入ったデザイン。
人口: 約2,000万人(2025年推定)
言語: 英語(公用語)、ベンバ語(Bemba)、ニャンジャ語(Nyanja)など複数の民族言語あり。
通貨: ザンビア・クワチャ(Zambian Kwacha / ZMW)
宗教: キリスト教が多数派、伝統宗教やイスラム教徒も存在。
コンセントタイプ: BFタイプ(電圧:220~240V)
ビザ: 観光ビザが必要。オンライン申請やアライバルビザあり。

ザンビア大使館情報

在ザンビア日本国大使館
住所:No. 5218, Haile Selassie Avenue, Lusaka, Zambia
電話番号:+260-211-251555
公式サイト:https://www.zm.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

在日ザンビア共和国大使館
住所:東京都品川区荏原1丁目10-2
電話番号:03-3491-0121/0122
公式サイト:https://www.zambia.or.jp/index-j.html

ザンビアの地理的特徴

ザンビアは、アンゴラ、コンゴ民主共和国、タンザニア、マラウイ、モザンビーク、ジンバブエ、ボツワナ、ナミビアと国境を接する内陸国国土の大部分は標高1,000メートル以上の高原地帯で、サバンナが広がっています。

国内にはザンベジ川をはじめとする多くの河川が流れ、世界的に有名なヴィクトリアの滝もザンビアとジンバブエの国境に位置する両国共有の世界遺産です。

サウスルアングワ国立公園やカフエ国立公園など、豊かな自然と野生動物が生息するエリアも多く、サファリ観光が人気です。

ザンビアの歴史

ザンビアの観光

ザンビアの歴史は、古くはバントゥー系民族の移住から始まります。

19世紀にはヨーロッパ人探検家デイヴィッド・リヴィングストンがザンベジ川を探検し、ヴィクトリアの滝を世界に紹介しました。

その後、イギリスの支配下に入り「北ローデシア」として統治され、銅の採掘を中心に発展します。1964年には独立を果たし、初代大統領ケネス・カウンダのもとで一党制の社会主義政策が取られました。

1991年に複数政党制へ移行し、民主主義国家としての道を歩み始め、現在は資源依存からの脱却を図りつつ、観光業の発展にも力を入れています。

ザンビアの文化と習慣

ザンビアの観光
ネズミの串焼き・・・・

ザンビアには70以上の民族が暮らし、多様な文化が共存しています。公用語は英語ですが、ニャンジャ語やベンバ語などの現地言語も広く話されています。

伝統的な衣装として「チテンゲ」と呼ばれるカラフルな布を巻く習慣があり、特に女性の間で広く使われています。

音楽やダンスも重要な文化要素で、特に「カリンドゥラ」という伝統音楽は、祝い事などでよく演奏されます。

また、挨拶を大切にする文化が根付いており、訪れた際には現地の人々との簡単な挨拶を心がけると良いでしょう。

都市部では近代的なライフスタイルが広がる一方、地方では伝統的な生活様式が色濃く残っています。

ザンビアの治安と旅行の注意点

ザンビアの観光 サファリ ライオン
野焼きと炭焼きもよく見る

ザンビアはアフリカの中では比較的治安が良い国とされていますが、都市部ではスリや置き引きなどの軽犯罪が発生するため注意が必要です。特に首都ルサカや観光地リビングストンでは、人混みの中での貴重品管理を徹底しましょう。

また、夜間の外出は避け、タクシーを利用する際は信頼できる会社のものを選ぶのが安全です。

交通事情も注意すべき点で、道路インフラが整っていない地域も多く、地方を移動する際は事前に状況を確認することが重要です。

加えて、マラリアが流行している地域があるため、蚊対策をしっかり行い、必要に応じて予防薬を服用しましょう。

ザンビアの有名な食べ物

ザンビアの代表的な料理といえば「ンシマ(Nshima)」です。トウモロコシの粉を練って作る主食で、シチューや野菜炒め、魚や肉と一緒に食べられます。ンシマはザンビアの食文化の中心で、ほぼ毎食食べる家庭も多いです。

その他にも、「カピンタ(Kapenta)」と呼ばれる小魚の干物や、「イフシ(Ifisashi)」というピーナッツソースで調理した野菜料理が人気です。

飲み物では、「モンコヨ(Munkoyo)」という発酵したトウモロコシの伝統的なドリンクがあり、特に地方でよく飲まれています。

ザンビアの料理は素朴ながらも、素材の味を活かしたものが多いのが特徴です。

ザンビアの有名な特産品・お土産

ザンビアの観光

ザンビアのお土産として人気なのが、「チテンゲ(Chitenge)」と呼ばれるカラフルな布です。洋服やバッグ、スカーフなどに加工でき、ザンビアの文化を感じられるアイテムとして観光客に人気です。

また、ザンビア産の銅製品もお土産に最適で、アクセサリーや装飾品が多く販売されています。さらに、木彫りの動物の置物や、手作りのバスケットも地元の職人による工芸品として人気です。

食品では、ザンビア産の蜂蜜ピーナッツバターが特におすすめ。自然の恵みを生かした味わい深い特産品で、健康志向の方にも喜ばれるお土産となるでしょう。

ザンビアの世界遺産と観光名所

ザンビアの観光 ビクトリアの滝

ザンビアには自然の魅力が詰まった観光地が多数あります。その中でも最も有名なのがヴィクトリアの滝(Victoria Falls)。ザンビアとジンバブエの国境に位置し、「雷鳴のような煙」とも称される壮大な滝は、ザンビア唯一の世界遺産でもあります。滝の上流には「デビルズプール」という天然のプールがあり、スリル満点の体験ができます。
デビルズプールのツアーはこちら

また、サウスルアングワ国立公園(South Luangwa National Park)は、豊富な野生動物が見られるサファリの名所で、ウォーキングサファリの発祥地としても知られています。ライオン、ヒョウ、ゾウ、バッファローなどのビッグファイブを間近で観察できます。

首都ルサカには、カブワタ文化村(Kabwata Cultural Village)があり、ザンビアの伝統工芸品や文化を体験できるスポットとして観光客に人気です。さらに、ローワーザンベジ国立公園(Lower Zambezi National Park)では、カヌーサファリが楽しめ、ザンベジ川の壮大な景色と共にワニやカバを観察できます。
ザンベジ川のディナークルーズはこちら

ザンビア旅行のベストシーズン

ザンビアの観光

ザンビアの旅行に最適な時期は5月~10月の乾季です。この時期は雨が少なく、気温も比較的快適で、サファリや観光に適しています。特に7月~10月は動物たちが水場に集まりやすいため、サファリに最適なシーズンとなります。

一方、11月~4月の雨季は、緑豊かな景色が楽しめるものの、道路の状態が悪化し、国立公園によっては閉鎖される場所もあります。しかし、ヴィクトリアの滝は水量が増し、最も迫力のある姿を見ることができるため、この時期に訪れるのもおすすめです。

また、ザンベジ川でカヌーサファリを楽しむなら、9月~11月の終わり頃がベスト。川の水位が安定しており、安全に楽しめる時期です。旅行の目的に応じて、最適な時期を選ぶと良いでしょう。

ザンビアの交通事情

ザンビアの観光
野生動物の飛び出し注意!

ザンビア国内の移動手段としては、バス、タクシー、飛行機が一般的です。長距離移動には都市間を結ぶ長距離バスが利用され、首都ルサカからリビングストン、ンドラ、キトウェなどへの路線があります。ただし、車両の整備状況や時間の正確さにはばらつきがあるため、時間に余裕を持って計画を立てるのが賢明です。

都市部ではタクシーが主要な移動手段ですが、メーターを使用しないことが多いため、乗車前に料金を交渉する必要があります。また、ルサカではライドシェアアプリ(Yangoなど)も利用でき、便利です

地方都市や国立公園へのアクセスには国内線の飛行機が便利で、ルサカ国際空港(Kenneth Kaunda International Airport)からリビングストンやサウスルアングワなどの主要観光地へ国内線が運航しています。国立公園内では、ツアー会社が手配する4WD車での移動が一般的です。道路事情が悪い地域も多いため、レンタカーを利用する場合は4WD車を選ぶのが無難です。

旅行前に準備しておきたいこと

ザンビアの観光 キャンプ
動物と自然との距離が近いザンビアではキャンプがおすすめ

ビザや通貨情報

ザンビアに入国するにはビザが必要ですが、日本国籍の場合は電子ビザ(eVisa)を事前に申請するか、空港や国境でアライバルビザを取得できます。最新のビザ情報は事前に在ザンビア大使館や公式サイトで確認しましょう。

通貨はザンビア・クワチャ(ZMW)で、クレジットカードは都市部のホテルやレストランで使用できますが、現金を用意しておくと安心です。

ザンビアのSIMカードは現地で購入可

ザンビアでは、MTN、Airtel、Zamtelなどの通信会社があり、主要空港や街中のショップでプリペイドSIMカードを購入できます。

パスポートの提示が必要な場合があるので、準備しておきましょう。

必須の持ち物や服装の注意点

サファリに行く場合は、長袖・長ズボンが虫除け対策に有効で、ベージュやカーキなどの自然に溶け込む色がおすすめです。

日焼け止め、帽子、サングラス、虫除けスプレーも必須アイテム。また、乾季は朝晩が冷え込むため、防寒着も忘れずに準備しましょう。

ザンビアの基本情報まとめ

ザンビアの観光 シマウマ
人の生活圏内にもいるシマウマやキリン

ザンビアは豊かな自然と多様な文化が魅力の国です。世界的に有名なヴィクトリアの滝をはじめ、野生動物が生息する国立公園、文化体験ができるスポットなど、見どころがたくさんあります。

都市間の移動にはバスや飛行機が利用できますが、時間に余裕をもって計画を立てることが大切です。ザンビアならではの食文化や特産品も楽しみつつ、大自然の魅力を満喫できる旅をぜひ計画してみてください。

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